株価暴落と冷静な受け止め方
8月5日 東京株式市場がブラックマンデーをも凌駕する最大の下げ
8月5日、東京株式市場がブラックマンデーをも凌駕する史上最大の下落幅を記録しました。
日銀の利上げ発言、米国の雇用統計が市場予想を下回ったことで景気減速懸念があった、FRBの利下げ期待による日米の金利差縮小、それに伴う円キャリートレードの巻き戻し、信用取引の追い証(追加保証金)発生に伴う個人投資家の投げ売り、etc。
いくつかのタイミングが重なり、その波及的な影響による下落と見られていて、リーマンショックやコロナショックとは構図が違うようです。
経済学者じゃないので知らんけど。でも、まあ、この狂騒劇に巻き込まれる必要はないと思います。
えっ、でも大変じゃないの?
日本株を持っていないとはいえ、ぼくの資産も1000万円以上下落しましたし、大変といえば大変です。でも、投資の世界ではこんな暴落は日常茶飯事。これまでも、こんなの序の口レベルの出来事がゴロゴロしています。
長期投資家にとっては、こういう時こそセール中の市場で買い物ができるチャンス、という考えの切り替えが求められます。
短期的変動と長期的トレンドの区別
投資の世界では、短期的な変動と長期的なトレンドを区別することが重要です。
短期的な変動は、市場参加者の一時的な気分や、ちょっとしたニュースで起こります。一方、長期的なトレンドは、生産性などの企業の本質的な価値や経済の基本的な成長に基づいています。
つまり、短期的な変動は単なるノイズってことだね
短期的な変動は、市場という大海原の表面を揺らす波のようなもの。でも、ぼくたちがやっているのは長期投資であるということを今こそ思い出すべきです。
長期投資家としてのマインドセット
短期トレーダーと長期投資家はまったく違うゲームをしている
短期トレーダーと長期投資家は、同じ市場で活動していますが、やっているゲームは全然違います。短期トレーダーは、市場という カジノ で一攫千金を狙うギャンブラー。一方、長期投資家は、じっくりと長い時間をかけて資産を育てる農家です。
長期投資家の自分たちとは違うゲームをしている短期トレーダーを参考にして何かの行動を取ることほど有害なことはありません。
でも、損をしているのを見るのはつらいよ。。。耐えられない。
株価の下落に対しては、ぼくはもう慣れっこになっているのであんまり心配することはないのですが、今日は長期投資家としてのマインドセットをもう一度思い起こしたいと思います。
バフェットの成功は4分の3世紀にわたって投資を続けたこと
ウォーレン・バフェットの純資産は845億円で、そのうち842億ドルは、バフェットが50歳の誕生日を迎えた後に増えたものだそうです。さらにそのうち815億ドルは、60代半ば以降に増えたものだそうです。バフェットは11歳で投資を始め、4分の3世紀にわたって投資を続け、お金持ちになりました。
それに大きく寄与したのは、市場から退場せずに長期間にわたって投資を続けたこと、です。つまり複利の効果によってその資産を増やしました。
長期投資をしているぼくらはそういうゲームをしている、ということを肝に銘じるべきです。
パニック売りをしてはいけないし、怖くなったからといって市場から退場してもいけない。長期的目線を持ち続ける必要があります。
レイ・ダリオの7年サイクル理論
投資の大家レイ・ダリオは、アメリカ合衆国の著名な投資家であり、ヘッジファンドマネージャーです。1949年8月8日にニューヨークで生まれ、1971年にヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツを創業しました。このファンドは2013年には世界最大のヘッジファンドとなり、2021年時点で1000億ドル以上の運用資産を持っています。
レイ・ダリオの経済についての独自の考えをまとめた「30分でわかる経済のしくみ」という動画があります。
クレジットにより経済成長と経済の波が生まれるとしており、その波の一部である短期債務の周期は大体5年から8年だそうです。
なので、経済の仕組み上5~8年で株価の下落が起きるのは当然だ、ということを理解するのは、今回のような暴落を冷静に受け止めるのに役立つと思います。
経済のからくりを知っていれば、それに備えて準備もできるし、覚悟もできるね
まとめ
市場は常に騒がしく、時に混沌としています。でも、成功する投資家は、この騒音の中でも冷静さを保ち、長期的な視点を失わない人々です。
黙ってじっと待て。
これは、ただボーっとしていろという意味ではなく、自分の投資哲学を貫き、市場のノイズに惑わされず、長期的な成功を目指すという積極的な姿勢です。この姿勢を貫くことで、私たちは真の意味で成功する投資家になることができます。
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